胚培養室

胚培養室

専門胚培養士 × 国際水準の生殖医療設備


体外受精などの生殖補助医療において、胚培養室はまさに「心臓部」と言える存在です。胚の操作・培養・評価を最適な環境で行うことができ、治療の成功を左右する重要な役割を担っています。


当院では、国際基準に対応した高品質の胚培養室を整備し、先端技術・厳格なプロセス・専門チームを融合させています。これにより、妊娠を望むご夫婦により高い成功率を提供し、新しい命を授かる夢の実現を力強くサポートいたします。

私たちの胚培養室では何をしているのでしょうか?


卵子採取が完了したら、卵子と精子の処理、受精、胚の培養、そして保存に至るまで——

すべての大切な工程が当院の胚培養室で行われます。

卵子と精子の準備


新鮮な卵子は採取後、丁寧に分離・洗浄され、子宮環境を再現した培養器内で培養されます。一方、精子は精密なスクリーニングを経て、運動性が高く、形態の良いものだけが選ばれます。新鮮・凍結を問わず、卵子と精子はすべて厳格なプロセスで管理され、その品質と活力を確実に守っています。

ICSI精密受精技術


男性不妊や過去の受精失敗、高い成功率を求めるケースでは、成熟卵子に選び抜かれた単一精子を直接注入する単精子顕微授精(ICSI)を行い、受精率と胚の質を向上させます。

胚盤胞培養


当院では、胚を5~7日目まで培養し、着床率が高いとされる胚盤胞まで育てることを推奨しています。また、患者さま一人ひとりの状況に応じて個別にご提案を行い、安心して最適なステップを進めていただけるようサポートいたします。

着床前遺伝子検査(PGT)


胚の染色体数や遺伝子の健康状態を調べることで、より健全な胚を選んで移植することを可能にします。これにより、流産のリスクを軽減し、妊娠成功率の向上につながります。

卵子および胚の凍結保存


当院ではガラス化凍結技術を採用しており、解凍後も高い生存率(約98%)を維持しています。妊娠のタイミングを延ばしたい方や、IVF治療で余った良質な胚を保存したい方も、将来への希望を安心してお預けいただけます。

すべての胚にご家族の夢と願いが込められています。
私たちはその命の始まりを大切に見守り、希望が芽吹き、幸せへと導きます。